こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。
ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。
前回は
「FXチャートの読み方(オシレーター系指標/RCI)」
を取り上げて、
・RCIは、値と時間の相関関係を指標にしたもので、
値が上昇を続けると+100%に近づき高値圏と判断し、
下落を続ければ-100%に近づいていき安値圏と判断する。
・RCIは、計算期間を長くするほど滑らかになる一方、
値の動きに対してRCIの動きの遅れは大きくなる。
・トレードでよく使われるRCIのサイン
●RCIの向き=トレンド方向として売買判断をする。
●RCIの向きに加えて範囲(-90%や-80%)を考慮して
売買の判断とする。
●RCIの値が+100や-100に張り付いている時、
短期のRCI(例えば期間8で設定)が高い位置で
反転した時にトレンド方向に沿って売買する
ということを紹介させてもらいました。
さてオシレーター系指標第3回目の今日は、
「ストキャスティクス」を取り上げたいと思います。
ストキャスティクスは、トレンドがない相場の時に、
相場の勢いがなくなってきた所(売られ過ぎ、買われ過ぎ)を
判断するための指標です。
RCIなどはオシレーター系指標といいつつ、
トレンドの方向を見使われることもありますが、
ストキャスティクスは、トレンドの方向を見る事には
使われません。
・ストキャスティックスはラインは3つの種類があります。
1つ目は、
ファストストキャスティクスと呼ばれる「%K」「%D」の2つで、
下の計算式で算出されます。
%K=(今日の終値-過去m期間の最安値)/(過去m期間の最高値-過去m期間の最安値)
通常、m(係数)は5とすることが多いようです。
%D=(n期間のストキャスティクスの分子の移動平均)/(n期間のストキャスティクスの分母の移動平均)
普通、nの係数は3が使われます。
2つ目は、
スローストキャスティクスと呼ばれる、%DとSDの2つです、
%Dは1つ目の同じもので、
SDは%Dの移動平均(通常係数は3)です。
3つ目は、
SDスローと呼ばれるもので、SDとSDスロー、
SDは2つ目と同じもので、
SDスローはSDの移動平均(通常係数は3)です。
1つ目に比べて、2つ目・3つ目は反応が滑らかになる一方で、
売買シグナルは遅れます。
[トレードでよく使われるストキャスティクスのサイン]
●%Dだけを使うサイン
・%Dの数値が一定以上の範囲に偏った場合をサインに使う
(例えば、80%以上で買われ過ぎ、20%以下で売られ過ぎ)
・%Dの数値に加えて、特定の形状になった場合をサインに使う
(例えば、80%以上の位置でダブルトップ(M型)を形成すれば売り、
20%以下の位置でダブルボトム(W型)を形成すれば買いなど)
●%DとSDの組み合わせ
・%DがSDを下から上抜けたら買い、上から下抜けたら売り
20%以下で%DがSDを下から上抜け(高信頼で買い)、
80%以上で%DがSDを上から下抜け(高信頼で売り)、
●値に対するストキャスティクスのダイバージェンス
・相場のトレンド方向とストキャスティクスの傾向が逆転していた時を、
相場の天底(大きなトレンド転換)を示す可能性が高いと捉える。
●ストキャスティクスの注意点
トレンドがない時に小さな波の上下を捉えるためのものなので、
あまり欲張って待っていると、利益を確定する前に
値が戻ってしまうことも出てきます。
また、多くのオシレーター系の指標で共通するのですが、
強いトレンドが出ている時は、数値が上または下に
張り付いてしまい機能しなくなる時が多いです。
ちょっとしたところですが、
この辺りは結構大事ですので、
頭の片隅に置いておいてください。
次回は、
「オシレーター系指標(CCI)」について
ご紹介させていただきます。
次回も宜しくおつきあい下さい。