こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。
ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。
前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/移動平均線)」
を取り上げて、
・平均の計算の仕方が違う3種類の移動平均
SMA(単純平均)
WMA(加重平均)
EMA(指数平均)がある
・EMA>WMA>SMAの順で急激な動ぎに追従しやすい
(線の形が違う)
・平均をとる期間(移動平均の係数)でも形が変わる
・通常はどれか1つの移動平均線を選んで、
短期・中期・長期の3種類を表示させる
・トレードでよく使われる移動平均線のサイン
①ゴールデンクロス(短期の線が長期の線を下→上に突抜け)、
②デッドクロス(短期の線が長期の線を上→下に突抜け)、
を紹介させてもらいました。
さて今日は、
「ボリンジャーバンド」を取り上げたいと思います。
ボリンジャーバンドは、
米国人投資家のジョン・ボリンジャーという人が開発した、
相場の振れ幅(ボラティリティ)を統計学を使い予測して
チャート上に表示する方法です。
通常ボリンジャーバンドを表示させると、
昨日説明させてもらったSMA(単純移動平均線)と共に
上下に2本づつ線(通常の設定なら+2σ,+σ,-σ,-2σ)、
計5本の線が表示されます。
中央のSMAを挟む形で表示される、
上下2本づつの線がボリンジャーバンドの特徴です。
この線は、統計でばらつきを示す値である
標準偏差σ(シグマ)を描きます。
-σ~+σの範囲に全体の68%の値が、
-2σ~+2σの範囲に全体の95%の値が、
-3σ~+3σの範囲に全体の99%の値が、
収まります。
[トレードでよく使われるボリンジャーバンドのサイン]
●ブレークアウト狙い
相場の動きが小さい(トレンドがない)時は、
シグマのバンド幅は狭く、
相場の動きが大きくなる(トレンドが出てくる)と、
シグマのバンド幅が広がってきます。
つまり、
狭いバンド幅がぐっと広がる(=トレンド発生)と考えて、
トレンドが出た方向に売買し、
その後逆にバンド幅が狭まってきたら決済(ポジション解消)
する方法です。
通常、
±2σの線を終値で超えたらトレンド発生、
トレンドが出ていたのと逆の2σ線に触れたら決済、
と判定する事が多いようですが、
要は、
トレンドが出ている間の値動きの部分で利益を出す、
という考え方です。
余談ですが、
トレンドが出ている時は、
2σ線に沿っている感じでチャートが進むことが多く、
これは「バンドウォーク」と呼ばれています。
●2σ線を基準に逆張り
統計的にほとんどの値が±2σバンド線内に収まる、
ということを逆手に取った方法です。
要は、2σのバンド線を超えているのは
「異常な状態」と考えて、
方向転換することを狙って
値動きとは逆にポジションをとる手法です。
当然バンドウォークが起こった場合は、
チャートが一気に逆方向に進んでいくので、
そういった場合は早々に決済することになります。
脅かすわけではありませんが、
相場急変時は±3σのバンド線すら
ぶち抜いて動くことがありますので
その恐ろしさはしっかりとイメージして、
逆に触れたら必ず損切して下さい。
ちなみに、
ボリンジャー自身は値の分布の仕方などを根拠に
2σ線を基準に逆張りする方法を否定していますが、
上手く工夫して利益が出ることを確認できたら、
使うことは全く問題ありません。
相場で大事な事はただ1つ、
「その方法を使って自分が利益をだせるかどうか」
だけです。
次回は、
「トレンド系指標(一目均衡表)」について
ご紹介させていただきます。
次回も宜しくおつきあい下さい。