FXの基礎知識(その17:FXチャートの読み方「トレンド系指標:移動平均線」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド/オシレーター系指標の使い方)」
を取り上げて、

・トレンド系指標は主に相場が向かっている方向をみる
・オシレーター系指標は、トレンドの勢いをみる
・トレードする基準に特に決まったものはない。
(売買するタイミングも指標の使い方も自由)
・トレードルールは自分の肌に合うものを選ぶことが大事

という話をさせてもらいました。

 

いよいよ今日から様々なテクニカル指標の紹介に入っていきます。

まずは昨日紹介させてもらったやり方で構いませんので、
肌になじむトレードルール(どのタイミングで取引するかの基準)が
どんなものになりそうかイメージしてみて下さい。

 

さて今日からしばらく
トレンド系の指標を紹介させていただきます。
初日となる今日は王道中の王道、
「移動平均線」を取り上げたいと思います。

まずはじめに移動平均線を一言でいうと、
時間足のデータの平均を線でつないだものです。

 

ただし、一口に移動平均線といっても、
「平均の取り方」の違いによって3つの種類があり、
同じ種類の移動平均線でも、
「平均をとる期間」を変えると線の形が変わります。

 

[平均の取り方の違い](EMA、WMA、SMA)
平均の取り方には主に3種類あり、
SMAと呼ばれるシンプルに平均を取ったもの、
WMAと呼ばれる直近の値動きを重く扱う加重平均、
EMAと呼ばれるWMAよりも更に重みをつけた指数平均
があります。

平均をとる期間が同じ場合、
チャートがあまり変化いない(値動きが小さい時は
SMAもWMAもEMAもあまり変わりませんが、
変化が粗い(値動きが大きい)時は、
EMAやWMAの方がSMAより変化に追従しやすいため、
線の形が違ってきます。

[平均をとる期間の違い](指標の係数)
通常移動平均線は、
短期・中期・長期の3種類を表示させるのですが、
SMAでもEMAでも、当然の事ながら
どれくらいの期間の(過去データの)平均を計算するか、
で曲線が変わってきます。

例えば、
日足のチャートを考えた場合、
係数を5(=1週間)、20(=1か月)、240(=1年)
などが考えられますし、
1時間足のチャートを考えた場合、
係数を4(=4時間)、24(=1日)、120(=一週間)
などもあります。

 

[トレードでよく使われる移動平均線のサイン]
●ゴールデン・クロス
短期の線が、長期の線を下から上へ突き抜けることを指します。
長期的な動きに対して、短期的な動きが上昇しているため、
上昇の勢いが強い(=買いのサイン)として使われます。

●デッド・クロス
ゴールデン・クロスの逆です。
短期の線が、長期の線を上から下へ突き抜けることを指します。
長期的な値動きに対して、短期的に強く下落しているため、
下落の勢いが強い(=売りのサイン)として使われます。

 

ここで、これから1つだけ気を付けて頂きたいことがあります。

指標自体にしても係数(指標に入れる数値)にしても
あくまでトレードするタイミングを計る手段として使うだけなので
指標の種類や係数の数値をいじるのは、
ある程度のところで見切りをつけて下さい。

 

例えば、
ゴールデンクロスやデッドクロスを基準にしようとすると
タイミングが遅すぎる、といったことが言われたりします。
この辺りは個人の感覚によるところも大きいので、
突き抜けるまでトレードしない、とかといったものでもないのですが、
係数をいじりながら指標を杓子定規に扱っていると、
いつまでもトレードの練習に入れなくなってしまうのです。

 

私も初心者の頃やらかしてしまったのですが、
特殊な指標でオリジナルの係数を設定すれば
目印がわかりやすくて毎回勝てるような万能な指標が見つかるかも、
と色々指標や係数をいじりたくなってしまっていました。

これは、相場の世界で忠告されることが多い、
「聖杯探し(=毎回絶対勝てる条件探し)」に直結します。

 

相場には起こりやすいパターンはあっても、
必ずこうなる、という保障のないのが相場の世界です。
初めはこの「聖杯」がとても魅力的に思えてしまうのですが、
そんなものはまず存在しません。

にもかかわらず、
「もしかして自分だけは見つけられるかも・・・」
と考えたくなるのが、
この「聖杯探し」の恐ろしいところです。

聖杯なんかなくてもトレードで利益は十分出ますので、
気を付けて下さいね。

次回は、
「トレンド系指標(ボリンジャーバンド)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

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