FXの基礎知識(その19:FXチャートの読み方「トレンド系指標:一目均衡表」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/ボリンジャーバンド)」
を取り上げて、

・単純移動平均線(SMA)1本と、
その上下に2本づつ値を統計処理して出す線の、
計5本の線からできている

・SMA以外の4本の線は、
標準偏差σ(シグマ)という値のばらつきを表す数値で
描かれていて、
-σ~+σの範囲に全体の68%の値が、
-2σ~+2σの範囲に全体の95%の値が、
-3σ~+3σの範囲に全体の99%の値が、
収まる。

・ボリンジャーバンドを使った手法としては、
「ブレークアウト狙い」

「2σ線を基準にした逆張り狙い」
がある

という事を紹介させてもらいました。

 

さて今日は、純日本製の手法、
「一目均衡表」を取り上げたいと思います。

以前にも少し紹介させていただきましたが、
一目均衡表は一目山人(本名:細田悟一)という日本人が
開発した手法です。

 

少し複雑ですが、ローソク足に加えて、
「雲」と呼ばれる時間的な遅れを加味したものを
組み合わせて解釈します。

[日足で一般的に使用する場合]
・基準線=(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2
・転換線=(9日間の最高値+9日間の最安値)÷2
・先行スパン1=(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの
・先行スパン2=(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日間先行させたもの
・遅行スパン=当日の終値を26日遅行させたもの
・雲=先行スパン1と2に挟まれたエリア

 

[トレードでよく使われる一目均衡表のサイン]
●基準線と転換線の交差
転換線が短期の移動平均線、
基準線が長期の移動平均線の役割を果たしているので、
転換線が基準線を下から上抜けすると買い、
上から下抜けすると売りのサインになります。
ゴールデンクロス・デッドクロスと同じです。

●「雲」の利用
先行スパンで囲まれた範囲を「雲」と呼びます。
この「雲」は値が動く時の抵抗になると考え、
「雲」の厚みがあるほど抵抗が強い(=突き抜けにくい)
と考えます。

相場が雲の下にある時は、上値抵抗のある下落相場、
相場が雲の上にある時は、下値支持のある上昇相場
と考えます。

また、
雲がねじれているところは相場転換の目安になる
と考えます。

●遅行スパンの利用
終値を26日逆行させた遅行スパンがローソク足を
上抜いたら上昇転換、下抜いたら下降転換と考えます。

●三役好転
3つの条件がそろった状態を強い買い状態とする方法です。
・転換線が基準線を上抜く
・遅行スパンがローソク足を上抜く
・ローソク足が雲を上抜く

●三役逆転
三役好転の逆の状態を強い売りシグナルとする方法です。
・転換線が基準線を下抜く
・遅行スパンがローソク足を下抜く
・ローソク足が雲を下抜く

 

一目均衡表の特徴は、
時間の考え方を重視している点にあります。
少し複雑ですし、扱うには少しクセがありますが、
ボリンジャーバンド等の値を分析する指標との組み合わで、
かなり使いやすくなります。

この辺りからは個人の感覚によってくるので、
係数や組み合わせる指標はいくつか試してみて下さい。

 

少し余談になってしまいますが、
元々一目均衡表は株価の日足に適用されていたものの、
現在ではFXのいろいろな時間足でも使われています。

ポイントは、
出どころがどうであれ、
自分が使えるようであれば使い、
使えないのであれば捨てていく、
というところかと思います。

 

次回は、
「トレンド系指標(パラボリック)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

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