日別アーカイブ: 2020年12月24日

FXの基礎知識(その20:FXチャートの読み方「トレンド系指標:パラボリック」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

 

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/一目均衡表)」
を取り上げて、

・一目均衡表は、ローソク足に加えて、時間的な遅れを
加味した「雲」を組み合わせて解釈すること。

・もともと相場の日足で使われていた方法なものの、
FXでは色々な時間足で使われていること

・一目均衡表を使った手法としては、
「基準線と転換線の交差」、「雲」、遅行スパンを
利用する考え方のほか、
具体的には、「三役好転」と「三役逆転」という
シグナルで取引する方法が知られていること

という事を紹介させてもらいました。

 

さて今日は、トレンド系指標最後の紹介となります。
「パラボリック」を取り上げたいと思います。

パラボリックは、J.W.ワイルダーという人が考案した
SAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを使った
指標です。

SARで描かれた線が放物線を描くように見えるので
「パラボリック」と呼ばれています。

放物線(SAR)と値が交差するポイントで
トレンド転換と考えてドテン
(=買っていたらポジション解消して売り、
売っていたらポジション解消して買い)
を繰り返し行います。

SAR=(EP−前日のSAR)×AF+前日のSAR
EP=SARが買いを示している間は、その間の最高値。
売りを示している期間は、その間の最安値。
AF(加速因子) 通常は 0.02≦AF≦0.20 です。

[トレードでよく使われるパラボリックのサイン]
●SARが上昇中に下降しているローソク足と交差したら売り
●SARが下降中に上昇しているローソク足と交差したら買い

 

パラボリックは、長く続くトレンドが出た時は有効ですが、
トレンドが出ていない(レンジ相場)時は、
短期間に価格が上下する状態になるので、
負けまくります。

つまり、
長く続くトレンドが出た時に威力を発揮する指標です。

開発者の場合は、DMIという指標のADX(※)で
トレンドが出ているかを確認して、
パラボリックを使うのを奨めています。

※DMIのADX :
オシレーター系の指標で、トレンドの強さを表します。
上昇・下降どちらでもトレンドが出ている時は
値が上昇していきます。
ADXが下降している時はトレンドが出ていないと見ます。

 

いよいよ今回でトレンド系指標の説明は終わり、
次回からオシレーター系指標の説明になります。

 

次回は、
「オシレーター系指標(MACD)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。