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FXの基礎知識(その20:FXチャートの読み方「トレンド系指標:パラボリック」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

 

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/一目均衡表)」
を取り上げて、

・一目均衡表は、ローソク足に加えて、時間的な遅れを
加味した「雲」を組み合わせて解釈すること。

・もともと相場の日足で使われていた方法なものの、
FXでは色々な時間足で使われていること

・一目均衡表を使った手法としては、
「基準線と転換線の交差」、「雲」、遅行スパンを
利用する考え方のほか、
具体的には、「三役好転」と「三役逆転」という
シグナルで取引する方法が知られていること

という事を紹介させてもらいました。

 

さて今日は、トレンド系指標最後の紹介となります。
「パラボリック」を取り上げたいと思います。

パラボリックは、J.W.ワイルダーという人が考案した
SAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを使った
指標です。

SARで描かれた線が放物線を描くように見えるので
「パラボリック」と呼ばれています。

放物線(SAR)と値が交差するポイントで
トレンド転換と考えてドテン
(=買っていたらポジション解消して売り、
売っていたらポジション解消して買い)
を繰り返し行います。

SAR=(EP−前日のSAR)×AF+前日のSAR
EP=SARが買いを示している間は、その間の最高値。
売りを示している期間は、その間の最安値。
AF(加速因子) 通常は 0.02≦AF≦0.20 です。

[トレードでよく使われるパラボリックのサイン]
●SARが上昇中に下降しているローソク足と交差したら売り
●SARが下降中に上昇しているローソク足と交差したら買い

 

パラボリックは、長く続くトレンドが出た時は有効ですが、
トレンドが出ていない(レンジ相場)時は、
短期間に価格が上下する状態になるので、
負けまくります。

つまり、
長く続くトレンドが出た時に威力を発揮する指標です。

開発者の場合は、DMIという指標のADX(※)で
トレンドが出ているかを確認して、
パラボリックを使うのを奨めています。

※DMIのADX :
オシレーター系の指標で、トレンドの強さを表します。
上昇・下降どちらでもトレンドが出ている時は
値が上昇していきます。
ADXが下降している時はトレンドが出ていないと見ます。

 

いよいよ今回でトレンド系指標の説明は終わり、
次回からオシレーター系指標の説明になります。

 

次回は、
「オシレーター系指標(MACD)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その19:FXチャートの読み方「トレンド系指標:一目均衡表」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/ボリンジャーバンド)」
を取り上げて、

・単純移動平均線(SMA)1本と、
その上下に2本づつ値を統計処理して出す線の、
計5本の線からできている

・SMA以外の4本の線は、
標準偏差σ(シグマ)という値のばらつきを表す数値で
描かれていて、
-σ~+σの範囲に全体の68%の値が、
-2σ~+2σの範囲に全体の95%の値が、
-3σ~+3σの範囲に全体の99%の値が、
収まる。

・ボリンジャーバンドを使った手法としては、
「ブレークアウト狙い」

「2σ線を基準にした逆張り狙い」
がある

という事を紹介させてもらいました。

 

さて今日は、純日本製の手法、
「一目均衡表」を取り上げたいと思います。

以前にも少し紹介させていただきましたが、
一目均衡表は一目山人(本名:細田悟一)という日本人が
開発した手法です。

 

少し複雑ですが、ローソク足に加えて、
「雲」と呼ばれる時間的な遅れを加味したものを
組み合わせて解釈します。

[日足で一般的に使用する場合]
・基準線=(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2
・転換線=(9日間の最高値+9日間の最安値)÷2
・先行スパン1=(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの
・先行スパン2=(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日間先行させたもの
・遅行スパン=当日の終値を26日遅行させたもの
・雲=先行スパン1と2に挟まれたエリア

 

[トレードでよく使われる一目均衡表のサイン]
●基準線と転換線の交差
転換線が短期の移動平均線、
基準線が長期の移動平均線の役割を果たしているので、
転換線が基準線を下から上抜けすると買い、
上から下抜けすると売りのサインになります。
ゴールデンクロス・デッドクロスと同じです。

●「雲」の利用
先行スパンで囲まれた範囲を「雲」と呼びます。
この「雲」は値が動く時の抵抗になると考え、
「雲」の厚みがあるほど抵抗が強い(=突き抜けにくい)
と考えます。

相場が雲の下にある時は、上値抵抗のある下落相場、
相場が雲の上にある時は、下値支持のある上昇相場
と考えます。

また、
雲がねじれているところは相場転換の目安になる
と考えます。

●遅行スパンの利用
終値を26日逆行させた遅行スパンがローソク足を
上抜いたら上昇転換、下抜いたら下降転換と考えます。

●三役好転
3つの条件がそろった状態を強い買い状態とする方法です。
・転換線が基準線を上抜く
・遅行スパンがローソク足を上抜く
・ローソク足が雲を上抜く

●三役逆転
三役好転の逆の状態を強い売りシグナルとする方法です。
・転換線が基準線を下抜く
・遅行スパンがローソク足を下抜く
・ローソク足が雲を下抜く

 

一目均衡表の特徴は、
時間の考え方を重視している点にあります。
少し複雑ですし、扱うには少しクセがありますが、
ボリンジャーバンド等の値を分析する指標との組み合わで、
かなり使いやすくなります。

この辺りからは個人の感覚によってくるので、
係数や組み合わせる指標はいくつか試してみて下さい。

 

少し余談になってしまいますが、
元々一目均衡表は株価の日足に適用されていたものの、
現在ではFXのいろいろな時間足でも使われています。

ポイントは、
出どころがどうであれ、
自分が使えるようであれば使い、
使えないのであれば捨てていく、
というところかと思います。

 

次回は、
「トレンド系指標(パラボリック)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その18:FXチャートの読み方「トレンド系指標:ボリンジャーバンド」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド系指標/移動平均線)」
を取り上げて、

・平均の計算の仕方が違う3種類の移動平均
SMA(単純平均)
WMA(加重平均)
EMA(指数平均)がある

・EMA>WMA>SMAの順で急激な動ぎに追従しやすい
(線の形が違う)

・平均をとる期間(移動平均の係数)でも形が変わる

・通常はどれか1つの移動平均線を選んで、
短期・中期・長期の3種類を表示させる
・トレードでよく使われる移動平均線のサイン
①ゴールデンクロス(短期の線が長期の線を下→上に突抜け)、
②デッドクロス(短期の線が長期の線を上→下に突抜け)、

を紹介させてもらいました。

 

さて今日は、
「ボリンジャーバンド」を取り上げたいと思います。

ボリンジャーバンドは、
米国人投資家のジョン・ボリンジャーという人が開発した、
相場の振れ幅(ボラティリティ)を統計学を使い予測して
チャート上に表示する方法です。

通常ボリンジャーバンドを表示させると、
昨日説明させてもらったSMA(単純移動平均線)と共に
上下に2本づつ線(通常の設定なら+2σ,+σ,-σ,-2σ)、
計5本の線が表示されます。

中央のSMAを挟む形で表示される、
上下2本づつの線がボリンジャーバンドの特徴です。

この線は、統計でばらつきを示す値である
標準偏差σ(シグマ)を描きます。

-σ~+σの範囲に全体の68%の値が、
-2σ~+2σの範囲に全体の95%の値が、
-3σ~+3σの範囲に全体の99%の値が、
収まります。

 

[トレードでよく使われるボリンジャーバンドのサイン]
●ブレークアウト狙い
相場の動きが小さい(トレンドがない)時は、
シグマのバンド幅は狭く、
相場の動きが大きくなる(トレンドが出てくる)と、
シグマのバンド幅が広がってきます。

つまり、
狭いバンド幅がぐっと広がる(=トレンド発生)と考えて、
トレンドが出た方向に売買し、
その後逆にバンド幅が狭まってきたら決済(ポジション解消)
する方法です。

通常、
±2σの線を終値で超えたらトレンド発生、
トレンドが出ていたのと逆の2σ線に触れたら決済、
と判定する事が多いようですが、
要は、
トレンドが出ている間の値動きの部分で利益を出す、
という考え方です。

余談ですが、
トレンドが出ている時は、
2σ線に沿っている感じでチャートが進むことが多く、
これは「バンドウォーク」と呼ばれています。

 

●2σ線を基準に逆張り
統計的にほとんどの値が±2σバンド線内に収まる、
ということを逆手に取った方法です。

要は、2σのバンド線を超えているのは
「異常な状態」と考えて、
方向転換することを狙って
値動きとは逆にポジションをとる手法です。

当然バンドウォークが起こった場合は、
チャートが一気に逆方向に進んでいくので、
そういった場合は早々に決済することになります。

脅かすわけではありませんが、
相場急変時は±3σのバンド線すら
ぶち抜いて動くことがありますので
その恐ろしさはしっかりとイメージして、
逆に触れたら必ず損切して下さい。

 

ちなみに、
ボリンジャー自身は値の分布の仕方などを根拠に
2σ線を基準に逆張りする方法を否定していますが、
上手く工夫して利益が出ることを確認できたら、
使うことは全く問題ありません。

相場で大事な事はただ1つ、
「その方法を使って自分が利益をだせるかどうか」
だけです。

 

次回は、
「トレンド系指標(一目均衡表)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その17:FXチャートの読み方「トレンド系指標:移動平均線」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(トレンド/オシレーター系指標の使い方)」
を取り上げて、

・トレンド系指標は主に相場が向かっている方向をみる
・オシレーター系指標は、トレンドの勢いをみる
・トレードする基準に特に決まったものはない。
(売買するタイミングも指標の使い方も自由)
・トレードルールは自分の肌に合うものを選ぶことが大事

という話をさせてもらいました。

 

いよいよ今日から様々なテクニカル指標の紹介に入っていきます。

まずは昨日紹介させてもらったやり方で構いませんので、
肌になじむトレードルール(どのタイミングで取引するかの基準)が
どんなものになりそうかイメージしてみて下さい。

 

さて今日からしばらく
トレンド系の指標を紹介させていただきます。
初日となる今日は王道中の王道、
「移動平均線」を取り上げたいと思います。

まずはじめに移動平均線を一言でいうと、
時間足のデータの平均を線でつないだものです。

 

ただし、一口に移動平均線といっても、
「平均の取り方」の違いによって3つの種類があり、
同じ種類の移動平均線でも、
「平均をとる期間」を変えると線の形が変わります。

 

[平均の取り方の違い](EMA、WMA、SMA)
平均の取り方には主に3種類あり、
SMAと呼ばれるシンプルに平均を取ったもの、
WMAと呼ばれる直近の値動きを重く扱う加重平均、
EMAと呼ばれるWMAよりも更に重みをつけた指数平均
があります。

平均をとる期間が同じ場合、
チャートがあまり変化いない(値動きが小さい時は
SMAもWMAもEMAもあまり変わりませんが、
変化が粗い(値動きが大きい)時は、
EMAやWMAの方がSMAより変化に追従しやすいため、
線の形が違ってきます。

[平均をとる期間の違い](指標の係数)
通常移動平均線は、
短期・中期・長期の3種類を表示させるのですが、
SMAでもEMAでも、当然の事ながら
どれくらいの期間の(過去データの)平均を計算するか、
で曲線が変わってきます。

例えば、
日足のチャートを考えた場合、
係数を5(=1週間)、20(=1か月)、240(=1年)
などが考えられますし、
1時間足のチャートを考えた場合、
係数を4(=4時間)、24(=1日)、120(=一週間)
などもあります。

 

[トレードでよく使われる移動平均線のサイン]
●ゴールデン・クロス
短期の線が、長期の線を下から上へ突き抜けることを指します。
長期的な動きに対して、短期的な動きが上昇しているため、
上昇の勢いが強い(=買いのサイン)として使われます。

●デッド・クロス
ゴールデン・クロスの逆です。
短期の線が、長期の線を上から下へ突き抜けることを指します。
長期的な値動きに対して、短期的に強く下落しているため、
下落の勢いが強い(=売りのサイン)として使われます。

 

ここで、これから1つだけ気を付けて頂きたいことがあります。

指標自体にしても係数(指標に入れる数値)にしても
あくまでトレードするタイミングを計る手段として使うだけなので
指標の種類や係数の数値をいじるのは、
ある程度のところで見切りをつけて下さい。

 

例えば、
ゴールデンクロスやデッドクロスを基準にしようとすると
タイミングが遅すぎる、といったことが言われたりします。
この辺りは個人の感覚によるところも大きいので、
突き抜けるまでトレードしない、とかといったものでもないのですが、
係数をいじりながら指標を杓子定規に扱っていると、
いつまでもトレードの練習に入れなくなってしまうのです。

 

私も初心者の頃やらかしてしまったのですが、
特殊な指標でオリジナルの係数を設定すれば
目印がわかりやすくて毎回勝てるような万能な指標が見つかるかも、
と色々指標や係数をいじりたくなってしまっていました。

これは、相場の世界で忠告されることが多い、
「聖杯探し(=毎回絶対勝てる条件探し)」に直結します。

 

相場には起こりやすいパターンはあっても、
必ずこうなる、という保障のないのが相場の世界です。
初めはこの「聖杯」がとても魅力的に思えてしまうのですが、
そんなものはまず存在しません。

にもかかわらず、
「もしかして自分だけは見つけられるかも・・・」
と考えたくなるのが、
この「聖杯探し」の恐ろしいところです。

聖杯なんかなくてもトレードで利益は十分出ますので、
気を付けて下さいね。

次回は、
「トレンド系指標(ボリンジャーバンド)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その16:FXチャートの読み方「トレンド系指標とオシレーター系指標」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は
「FXチャートの読み方(フィボナッチリトレースメント)」
を取り上げました。

・フィボナッチリトレースメントは、
フィボナッチ級数という数学のデータから
波の下げ止まりや上げどまり(要は波の反転)の
目星をつける

・直近の高値から安値(もしくは安値から高値)を結び、
その幅の0.236倍、0.382倍、0.5倍、0.618倍に
当たるところで反転しやすい

・エリオット波動の考え方で捉えた波に対して
波が反転するところを狙うような使い方ができる

という話をさせてもらいました。

 

これから、フィボナッチリトレースメントのような指標を
どんどん紹介させてもらいますが、
指標の種類は細かいものも含めると数百を超えます。

主なものを厳選して紹介しますので宜しくお付き合い下さい。

 

さて、
今日はその前に、
「指標の使い方」
について説明させてもらおうと思います。

私が今もよく使うトレードの要領も紹介させてもらいますので
最後までお付き合い下さい。

 

以前テクニカル指標の回で、

・指標には大きく分けて2つ、
トレンド系とオシレーター系と呼ばれるものがある

・トレンド系指標は、
主に上がったり・下がったりする方向を示す指標で、
方向感(トレンド)が出ているかどうかの基準に使う

・オシレーター系指標は、
トレンドの勢いがどれくらい出ているかを示す指標で、
買われすぎ・売られすぎの基準に使う

ということをお話させていただきました。

 

トレードというのは利益が上がればいいので、
そのための手段であるトレードする時のルールは
何でも構いません。

 

代表的なルールを2つ挙げるとすれば、

ルール1)
トレンドが反転しそうなタイミングを狙って入り、
トレンドが強くなり~弱くなって~逆に反転しだしたら出る

ルール2)
トレンドが始まったのを確認して入って、
トレンドが強くなり~弱くなったタイミングで出る

というものがあります。

 

一般的に言って、
ルール1だと「1回の利幅が大きくなるものの勝率が低く」
ルール2だと「1回の利幅が小さくなるものの勝率は高く」
なります。
(もちろん他に自分で思いついたオリジナルのルールがあれば
それでも構いません。)

 

ただし、ここで大事な事が1つあります。
それは後々の事まで考えて、
「ルールは自分の肌に合うものを選ぶ」という事です。

肌に合わないルールはなかなか繰り返せませんし、
やろうとするとどこかに無理がきます。

私は明らかに自分に合わないルールも
無理やり試していた時期があるのですが、
無駄なトレードをしてしまったり、
トレードする事自体が辛くなったりと、
まあ痛い目を見てきました。

 

トレードスキルは自転車に乗ったり、
車を運転したりといった技術と一緒で、
一度身に付けるとずーっと使い続けることができます。
ルールは、焦らずよく考えて決めて下さいね。

 

ちなみに、
私がよく使うのは「ルール1」で、
トレードする時は、
トレンド系もオシレーター系も両方指標はチェックして
出入り(売買)のタイミングを決めています。

 

指標のチェックは、トレンド系1つに絞る人も、
オシレーター系1つに絞る人もいるようですが、
初めは多少辛くてもトレンド系・オシレーター系どちらも
チェックするようにした方がやりやすいように思います。

 

いずれにしても、
必ず自分で試してみて肌に合うやり方にして下さいね。

 

次回は、
「トレンド系指標(移動平均線)」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その15:FXチャートの読み方「フィボナッチ・リトレースメント」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

 

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

前回は「FXチャートの読み方(エリオット波動)」
を取り上げました。

・相場の動きにはサイクルが、
値動きには一定のリズムがあり、
チャートの大きな動きを捉えるための
知識として活用できる。

・上昇相場は、
推進5波「①上げ→②下げ→③上げ→④下げ→⑤上げ」の後、
調整3波「①’下げ→②’上げ→③’下げ」からなり、
推進波(上昇波)の各波の特徴として
①第1波=じりじりと動き、少しづつ方向性が出る。
②第2波=第1波の大半を打ち消す動き。株なら売買高が低下して収まる。
③第3波=通常一番大きく・長く続くことが多い。
④第4波=複雑に動き、乱高下が続く。
⑤第5波=急騰するような動きが多い(急落もしやすい)

・一つの波の中にも、同じように周期で動く波のパターンがある。

という話をさせてもらいました。

 

これまではチャート分析の理論など、
売った方がいいか/買った方がいいかというような
大きな考え方に近い部分の分析に向くものを
説明させてもらってきましたが、
いよいよ今日からは、
売買のタイミングを計るための指標について
取り上げていこうと思います。

 

第15回目の今日は、
「FXチャートの読み方(フィボナッチリトレースメント)」
について簡単に紹介させてもらいます。

フィボナッチリトレースメントというのは、
イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した
フィボナッチ数列をトレードに使います。

波の下げ止まりや上げどまり(要は波の反転)の
目星をつけるという手法で、
直近の高値から安値(もしくは安値から高値)を結び、
その幅の0.236倍、0.382倍、0.5倍、0.618倍に
当たるところで反転しやすい、というものです。

昨日説明させてもらったエリオット波動と
組み合わせる形で使われることが多い指標で、
かなりよく知られた指標です。

ちなみに、
このフィボナッチ数列を使ったものは、
リトレースメントなどのレート(縦軸)以外に、
タイムゾーンという横軸の時間に当てはめるものもあります。

 

いろいろ書いてしまいましたが、
例えば
第3波の伸びる/反転するタイミングを計る時など、
綺麗なエリオット波動のパターンがみられたところで
ピッタリ当てはまったりする時があります。

この指標が肌に合う人も多くおられると思いますし、
よくわからない、と思われる方もおられると思います。

 

相場を見慣れてくると、
何となく自分の好きなチャートのパターンや
使いやすいと感じる(自分と相性が良い)指標が
わかってくると思います。

指標は、これからFXを続けていく限り続く、
あなたの傍にいる相棒のような存在です。

指標はフィボナッチリトレースメントだけではありませんし、
これからどんどんいろいろな指標を紹介していきますので、
妥協せずに自分がしっくりくるものを選んでください。

次回は、
「トレンド系とオシレーター系指標の使い方」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その13:FXチャートの読み方「ダウ理論」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は「FXチャートの読み方(一目均衡表)」
を取り上げました。

・一目均衡表は、転換線・基準線・先行スパン①
先行スパン②・遅行スパン・雲からなること
・「買い(=上げ)」サインは、
転換線が基準線を上抜け
遅行スパンがローソク足を上抜け
ローソク足が雲を上抜け
※売りサインは逆
・厚い雲は抜けにくい
・複雑な指標ながら、根強いファンも多く、
一度は試してみる価値あり

という話をさせてもらいました。

さて第13回目の今日は、
「FXチャートの読み方(ダウ理論)」
について簡単に紹介させてもらいます。

これも歴史のあるチャート分析の方法ですが、
アメリカのチャールズ・ダウという人が発表した
市場での値動きを評価するための理論です。

「ダウ理論」
1.価格は全ての事象を織り込む
→需給に関するあらゆる事柄が価格に反映される、
つまりあらゆる影響がチャートに反映されている、
という考え方です。

2.トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
→短期(1h~1か月)・中期(数週間~数か月)
長期(1年~数年)で
トレンドが相互に関連しているという考え方です。

FXでも異なる複数の時間足からトレンドを分析する
マルチタイムフレーム分析という方法があり、
考え方の本質は似ているといえます

3.主要なトレンドは3つの段階から形成される
→トレンドには先行期・追随期・利食い期の段階がある、
という考え方です。

お話しとしては、
追随期に買い、高くなったら売る形がイメージしやすいですが、
利食い期に飛びついて買わないという事がもっと大事です。

先行期:一部の投資家が買い始める。
(大口が買い玉を集めるため、穏やかに価格上昇)

追随期:先行期のトレンドに反応した投資家が買い始め、
市場全体が追随し価格が上昇する

利食い期:価格上昇を捉えた素人や初心者が参加し、
さらに価格が上昇する。

4.平均は相互に確認される必要がある
→複数の平均的な指標で同じトレンドが確認できなければ
明らかなトレンドを捉えることはできないという考え方です。

平均指標というわけではありませんが、
ドル円とユーロ円というように
同じような値動きをしやすい通貨ペアなど、
FXでも参考にできる部分もあります。

5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
→トレンド発生時には出来高も大きくなる、という意味ですが、
株とは違ってFXの場合は全体な出来高はわかりませんので、
使いにくくなっています。

6.トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
→上昇するトレンドは、
高値・安値を切り上げ続ける限り続き、
下降するトレンドは、
高値・安値を切り下げ続ける限り続く、
という考え方です。
これはかなり知名度のあるルールで、
売買判断に活用する人も多く、
取引の参考にすることができます。

FXでは普通全出来高を知ることはできませんし、
株のようなわけにはいかないものもありますが、
2の考え方に似たものはマルチタイムフレーム分析といって
時間の違うチャートを組み合わせて分析する方法として
使われていたりします。

ちなみに、
ダウ理論をトレードで実践的に使う場合、
6の理論をトレンドが続いているかの基準として
使うことが多いです。

相場では「絶対こうなる!」
ということはありませんが、
天気予報のような要領で
トレードの参考にするという感じです。

チャートを見てみてしっくりくるようでしたら
是非活用して下さい。

次回は、
「エリオット波動論」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その12:FXチャートの読み方「一目均衡表」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は「FXチャートの読み方(酒田五法)」
を取り上げて、
・主な5パターンを紹介させてもらいました。
相場の天井を見極める「三山(さんざん)」
相場の底を見極める「三川(さんせん)」
値の飛び「空(窓)」をもとに反転を見極める
「三空(さんくう)」
相場の方向感が強いと判断する「三兵(さんぺい)」
方向感がでるまでの見極めをする「三法(さんぽう)」
・パターンだけにこだわるのではなく、
パターンが機能する場合なのかどうなのかを大事にする

という話をさせてもらいました。

 

さて第12回目の今日は、
「FXチャートの読み方(一目均衡表)」
について簡単に紹介させてもらいます。

今日紹介する一目均衡表は、
昨日紹介した酒田五法と同じく
日本発の罫線表分析法で
都新聞部長であった細田悟一(ペンネーム一目山人)が
発表したものです。

現在でも愛用する人が多い方法で、
期間の設定を足に合わせるなどして、
FXでも広く使われており、
海外でも「ICHIMOKU」として知られています。

具体的には、
折れ線グラフなど含めた以下5種類の線を組み合わせて
チャート分析を行います。

日足で考える場合、
転換線=(過去9日間の最高値+同最安値)÷2
基準線=(過去26日間の最高値+同最安値)÷2
先行スパン①={(転換値+基準値)÷2}を25日先にプロットしたもの
先行スパン②={(過去52日間における最高値+同最安値)÷2}を25日先にプロットしたもの
遅行スパン=(終値)を25日前にプロットしたもの
で先行スパン①と②の間に囲まれた
雲と呼ばれる部分も考慮します。

・転換線が基準線を上抜いたら「買い」
・遅行スパンがローソク足を上抜いたら「買い」
・ローソク足が雲を上抜いたら「買い」
・厚い雲は抜けにくい

サッと書かせていただきましたが、
実は解析方法はかなり複雑で、
一目山人直系の解説書でも
多くの解説書があり(一部絶版)、
習得するのには相当の時間がかかると思います。

 

時間的変化を考慮した分析方法なので、
便利といえば便利なのですが、
自分の身体の中に値動きの時間的な感覚を作る前に
一目均衡表に頼ろうとしてしまうと
係数の設定の沼にハマってしまい、
いつまでも係数をいじり続ける無限地獄に落ちます。

 

基本的な理論は他の分析方法にも共通するところが多く、
考え方を理解しておくことに損はないと思いますが、
個人的には他の指標で補えているのと、
一目均衡表が複雑すぎるのとが理由で使っていません。

この辺の感覚は、個人の得意不得意になってくると思います。
一目均衡表が肌に合うという人も多いと思いますので、
食わず嫌いはせず試してみて下さいね。

次回は、
「ダウ理論」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その11:FXチャートの読み方「酒田五法」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は「FXチャートの読み方(テクニカル指標)」
を取り上げて、
・テクニカル指標には、
相場の方向を示す「トレンド系」と
相場の勢いの行き過ぎを示す「オシレーター系」
の2つがある。
・主要なトレンド系指標には、
移動平均線やボリンジャーバンドなどがある
・主要なオシレーター系指標には、
MACDやRSIなどがある
という話をさせてもらいました。

 

さて第11回目の今日は、
「FXチャートの読み方(酒田五法)」
について簡単に紹介させてもらいます。

FXチャートでは、
過去と現在の値動きのデータをもとに、
今後の値動きを考えるため、
値動きを解析して何とか有利に売買したい、
と誰もが考えます。

現在ではテクニカル指標と呼ばれる
色々な分析が編み出されていますが、
今日紹介する酒田五法は、
古くから伝わる日本発の分析方法です。

 

この酒田五法は、
出羽国(山形県酒田市)出身の
江戸時代の伝説的な相場師、
本間宗久が考案したといわれています。

その方法は、ケイ線分析の基本と呼ばれ、
チャートの形を基本的なパターンに分類して
ローソク足分析を行います。

 

パチンコでいうなら、
地元のパチプロに一人はいた
「ブッコミのテツのブッコミ打法」
とか
「シンさんのチョロ打ち打法」
などの超有名版「虎の巻」みたいなもの
といったところでしょうか。
(ちょっとネタが古いでしょうか。)

 

ともかく、
元々は米相場で使われていたものが
株でも、FXでも、と用いられていて、
主には5つのパターンが知られています。

 

「三山(さんざん)」
3回突破できなかった高値が
もう上がらないだろう、という予想で、
相場の天井を見極めるパターン

「三川(さんせん)」
3回突破できなかった安値が
もう下がらないだろう、という予想で、
相場の底を見極めるパターン

「三空(さんくう)」
ローソク足の値の飛び「空(窓)」をもとに、
突発的な値動きが3回続いたら
そろそろ反転しそうだろう、というパターン

「三兵(さんぺい)」
3本陰線や陽線が続いた時に
方向感が強いと判断して、
強い相場についていこうとするパターン

「三法(さんぽう)」
ローソク足が上下して動かない時は取引せず
相場が動き出したら取引を始める、
というパターン

 

あえてざっくり書かせてもらっていますが、
コメ相場の日足を基本に開発されたものにも関わらず
相場の動きの本質から見ると
いずれも納得できるものばかりです。

要は、ただパターンを信じ込むのではなく、
上手く使える場面を自分で見つけ出す
という感じです。

 

例えば、
大きな経済危機があった時の相場を考えてみて下さい。

日足で3本続いて窓があいたからと言って、
何も考えず「3空キタ~ (*´з`)♪」
といって取引する事を考えてみて下さい。

パターンだけを信じ込むのはヤバいですよね?

 

前提としてパターンが機能するかどうかを
見定めることはとても大事です。

次回も今回に続いて日本発の分析手法
「一目均衡表」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。

FXの基礎知識(その10:FXチャートの読み方「テクニカル指標」)

こんにちは。
FXに目覚めてパチンコ漬けの生活を抜け出し、
現在は投資家の道を歩み始ているユウタです。

ここでは初めてFXに触れる方向けに、
少しづつFXの基礎知識を解説させてもらっています。

 

前回は「FXチャートの読み方」を取り上げて、
・経済ニュースなどのファンダメンタル分析から
チャートがいつ上がるのかを予想するのはやりにくいが、
チャートはほぼリアルタイムでデータが手に入るので
タイミングも図りやすい
・チャートは、上がっている・下がっている・どちらでもない
の3種類だけ
・チャートを読むのと売買判断をするのは別物

という話をさせてもらいました。

 

さて第10回目の今日は、
「FXチャートの読み方(テクニカル指標)」
について簡単に紹介させてもらいます。

FXの利益を出すためには、
「値が安い時に買い・高い時に売ること」
が大事です。

そしてFXチャートでは、
過去と現在の値動きのデータをもとに、
今後の値動きを考えます。

この値動きを解析して有利に売買したい、
というところから、
テクニカル指標と呼ばれる
色々な分析が編み出されています。

 

まずはネットで、
「FXチャート・リアルタイム」と検索して
どこのものでもいいので
実際のチャートを眺めてみて下さい。

チャートを見てもらうと、
波のようにユラユラ揺れながら
上下しているのがわかると思います。

このチャートを見ながら、
様々な人が
「そろそろ上がりそうかな?」とか
「そろそろ下がりそうかな?」とか
考えながら売買している感じです。

 

何もないチャートだけ見ていると、
何となく、
ここで売ったらいいよ、とか
ここで買ったらいいよ、という基準が
欲しくなってきませんか?

その要望に応えるのが、
テクニカル指標です。

 

線とか別のグラフが出てきて、
より自信を持って売買できるようになります。

さて、
テクニカル指標には大きく分けて
トレンド系とオシレーター系と呼ばれる
2つの指標があります。

 

トレンド系というのは、
上がったり・下がったりする方向を示す指標です。

例えば、
移動平均線・ボリンジャーバンドなどがあり、
上がりそうな方向感が出たから買おう、
とか
下がりそうな方向感が出たから売ろう、
といった判断に使えます。

もう一つのオシレーター系というのは、
買われすぎ・売られすぎを見る、
つまりトレンドの勢いがどれくらい出ているか、
を判断する指標です。

例えば、
RSIやMACDなどがあり、
勢いが出すぎているところで売る!
とか
勢いが出ていないからまだ売らない!
などの判断に使えます。

このテクニカル指標というのは、
現在も増えており、めちゃくちゃな数があります。
主なものを順番に紹介させて頂きますので
お待ちくださいね。

次回は、
「酒田五法」について
ご紹介させていただきます。

次回も宜しくおつきあい下さい。